米金融大手フィデリティの顧客の90%がビットコインやアルトコインへのアクセスに興味を持っているという。

フィデリティ・デジタル・アセットの営業・マーケティング責任者であるクリスティン・サンドレール氏はボストン・グローブのインタビューで、仮想通貨に対する機関投資家の関心が高まっていると述べた。ほとんどの投資家にとって、関心のほとんどはビットコイン(BTC)であり、イーサ(ETH)はビットコインほど高くはないという。

さらに、フィデリティ・デジタル・アセットを率いるトム・ジェソップ氏は、新型コロナウイルスによるパンデミックは、投資家が仮想通貨に参入するための大きな動機になったと指摘した。

「パンデミックは人々を迷わせた。なぜなら、通貨価値が切り下げられ、大量のお金が印刷されている環境がある中で、2100万と発行上限が決まっている希少な資産クラスであるビットコインがあるからだ」

ほとんどの機関投資家が、今年初めて仮想通貨市場に参加していることは周知の事実だ。その中でも機関投資家の関心は、イーサリアムやビットコインを直接購入することだ。インタビューでフィデリティ・インベストメントは、投資家が仮想通貨市場に直接アクセスするために必要なインフラをいち早く提供することを目指しているようだ。

フィデリティがワイズ・オリジン・ビットコイン・トラストと名付けた独自のビットコインETFの承認を求めて、S-1文書を証券取引委員会(SEC)に正式に提出したのは今年3月のことだ。7月末、フィデリティは北米のマイニング企業であるマラソン・デジタル・ホールディングスの7.4%の株式を取得し、その価値は2000万ドルに達した。

また、フィデリティはデボンシャー・インベスターズという独自のベンチャーキャピタル部門を創設し、エリスXやタロス、コインメトリックスなどに投資している。