フィデリティインターナショナルは、アジア最大の機関投資家向けデジタル資産プラットフォームの1つであるOSLの運営会社であるBCグループの株式を取得した。1700万株を購入し、5.6%分を所有することになった。

今回の株式取得は、2月17日に香港証券取引所に提出された開示資料から明らかになった。実際の取引は2月12日に行われており、フィデリティは1億1050万香港ドル(約15億円)で株式を取得している。今回の株式取得はBCグループが1月に発表した第三者割当増資の一部にあたる。

フィデリティ側は、今回のニュースについてコメントすることを拒否している。

BCグループは、2つの主要なサービスを運営している。OSLは、機関投資家向けデジタル資産プラットフォームであり、もう1つはブランディング・チャイナとよぶPR・マーケティング企業だ。

OSLとは?

OSLは、仮想通貨に関心のある機関投資家向けに様々なサービスを提供するデジタル資産プラットフォームだ。大規模クライアント向けの店頭取引(OTC)の仲介、仮想通貨を管理するカストディ業務、またデジタル資産の交換も手掛ける。

BCグループは、今回の第三者割当増資の狙いについて次のように述べている。

「この資金調達は、グループが新たな成長段階に入ったことを表している。このダイナミックな環境で競争し、勝っていくために不可欠なテクノロジーやコンプライアンスなどの重要分野にさらに投資することができる」

またデジタル資産市場が「急速な変化を経験している」と強調。次のように付け加えている。

「すべての主要な地域においてライセンス制度が整備されることは、最も強力で専門的なオペレーターに報いることになる。これらの企業は、ライセンスを受けていないプレイヤーから市場シェアを獲得し続けることができる」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン