フィデリティのイーサリアムETF 開始以来で最大の日次流出を記録

フィデリティのイーサリアムETF　開始以来で最大の日次流出を記録

フィデリティ・イーサリアム・ファンド（FETH）からの投資流出額が10月1日に2500万ドルを超えた。これは、グレースケール・イーサリアム・トラスト（ETHE）を除き、米国の現物イーサリアム上場投資信託（ETF）の中で過去最高の1日の流出額を記録した。。

10月1日、現物イーサリアムETFは9つの発行者から合計4860万ドルの流出を記録した。FETH、ETHE、ビットワイズ・イーサリアムETF（ETHW）はそれぞれ2,500万ドル、2,660万ドル、90万ドルの流出となった。

流入を記録したイーサリアムETFは21シェアーズのコアイーサリアムETF（CETH）とヴァンエックのイーサリアムETF（ETHV）で、それぞれ120万ドルと270万ドルの流入をもたらした。その他のETFは変化なしだった。

グレイスケールは依然として流出続く

グレースケールのETHEは依然として流出が続いているが、フィデリティの新たなマイルストーンはイーサリアムETF市場に対する圧力を強調している。それにもかかわらず、FETHは総投資額で4億5350万ドルで2番目に高い位置を保っている。

ブラックロックのiシェアーズイーサリアムトラスト（ETHA）は10月1日時点で総投資額が11億4000万ドルを超えてトップに立っている。

グレースケールの流出は30億ドルに迫っている。その結果、ほかのイーサリアムETFへの流入はあるものの、米国の現物イーサリアムETF全体の総投資額は5億7200万ドルの赤字となっている。

現物ビットコインETF市場も同様の傾向をたどり、10月1日に合計2億4260万ドルの流出を記録した。これは9月3日以来ほぼ1か月ぶりの流出額となった。

フィデリティのワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド（FBTC）は1億4470万ドルの流出を記録し、続いてARK21シェアーズ・ビットコインETF（ARKB）が8430万ドルの流出となった。

ビットコインの現物価格は10月1日のイランによるイスラエルへのミサイル攻撃後に約4000ドル下落したが、記事執筆時点で6万1750ドルに回復している。