米連邦制度理事会(FRB)の理事候補であるジュディ・シェルトン氏は、米議会上院の公聴会の中で、デジタルドルの必要性について言及した。
13日に開かれた米上院銀行委員会で開かれたシェルトン氏への公聴会の中で、トム・コットン議員からデジタルドルの必要性についてどのように対処するのかとの質問が行われた。
コインデスクによれば、コットン議員の質問に対してシェルトン氏は次のように返答している。
「それは非常に重要な議論であり、私たちはそれについて考える必要に迫られている」
シェルトン氏はまた、公聴会の中で、米国がほかの国々に先行するためにフィンテックでのイノベーションが必要であるとも発言した。
「競合となる国はドルに代わるものを作るために非常に熱心に取り組んでいる。私たちは、世界で最高の通貨を提供し続けることを保証するために、時代を先取りしていくことが重要だと考えている」
シェルトン氏とは?
シェルトン氏は、米トランプ政権によって次期FRB理事に指名された人物の1人だ。もう1人はセントルイス連銀の調査局長であるクリストファー・ウォラー氏だ。
シェルトン氏は1971年に米国が放棄した金本位制への復帰を長年主張してた人物でもあり、同氏の米国経済と通貨に関する見解については、米国内でも議論を呼んでいる。
コットン議員の質問の中では、フェイスブックや中国の中央銀行によるデジタル通貨イニシアティブについて触れている。フェイスブックは独自の仮想通貨であるリブラの構想を昨年に発表し、2020年の発行を目指すとしている。また中国人民銀行はデジタル人民元導入に向けた試験を進めているとされる。
デジタルドルの研究は推進
米FRBはデジタルドルの導入に向けた研究を進めているとみられる。
2月はじめ、FRBのブレイナード理事はFRBがデジタルドルの研究を進めていることを明らかにした。
さらに今週、FRBのパウエル議長はフェイスブックの仮想通貨リブラの発表がFRBにとって警鐘だったことを議会の公聴会で認め、デジタルドルの研究を精力的に進めていると話したばかりだ。
デジタルドルを巡っては、米商品先物取引委員会(CFTC)の元委員長で「仮想通貨の父」とも呼ばれた、クリストファー・ジャンカルロ氏が「デジタル・ドル財団」を立ち上げ、デジタルドル導入に向けた取り組みを進めている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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