米連邦公開市場委員会(FOMC)は4日に2日間の会議を終え、広く予想されていた通り、50ベーシスポイント(0.5%)の利上げを発表した。これは今年予想されている7回の金利調整の2回目だ。3月にFRBは25ベーシスポイント(0.25%)引き上げている。

FRBのパウエル議長が4月はじめに既に50ベーシスポイントの利上げを示唆しており、市場は利上げに備えていた。利上げへの反応は緩やかなものであると予想されていたが、FOMCの発表直後には株式や暗号資産などのリスク資産が回復した。

FRBが11月に金利引き上げの計画を打ち出したことで、ビットコイン価格は40%超下落した。3月のFOMCの決定後、BTCは約41,000ドルで推移した。現在、BTCは40,000ドル付近で取引されている。

4日の声明の中で、FRBはパンデミックが始まって以来9兆ドルにものぼっている債券・住宅ローン担保証券の一部を売却し始めると発表した。これは金融市場に一時的なショックを引き起こす可能性がある。

パウエル議長は記者会見を開き、FRBがインフレを下げるために「迅速に動いている」と語った。同氏は、FOMCがインフレを現在約2%である目標範囲に下げるため、50ベーシスポイントの利上げが適切であると述べた。同氏はまた、FOMCは75ベーシスポイントの引き上げを検討していないと付け加え、将来の利上げ調整は25ベーシスポイントになる可能性があることを示唆した。

ビットコイン価格は今回の利上げを受け、39,500ドル付近まで大きく上昇し、40,000ドルを伺うところまで回復している。
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