仮想通貨業界にとって朗報?かもしれない。
ビットコイン創設者サトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト氏は、一部で噂されていた30億ドル分のBTCを売りをするつもりはないと述べた。ブルームバーグが27日に報じた。
ライト氏はブルームバーグに対して、次のようにコメントした。
「一部の人が予想したり望んだりしているように、私の家族のBTCを投げ売りするつもりはない。なぜならこの業界の多くの人々を傷つけるからだ」
ライト氏は、かつてのパートナー故デイブ・クレイマン氏の資産管理人と110万BTCの取り分をめぐって争っている。フロリダ州裁判所のマジストレート・レインハート判事は今年8月、50%の権利をクレイマン氏側が持つことを認めた。
この裁判でライト氏は、裁判官は「意図的に詐欺的な文書を提出した」と断罪されている。
ライト氏によると、110万BTCは信託に預けてあり、アクセスに必要な秘密鍵を持っている管財人に連絡ができない状態。今回ブルームバーグに対して、分割しなければいけないビットコインを特定するのに役立つ「情報を得られることは実際にはないかもしれない」と述べた。
一部では、ライト氏が持つとされる100万のビットコインが市場に溢れることを指摘する声も出ていた。
一方、ライト氏は、クレイマン氏側が遺産税対策のために大量のBTCを売却せざるを得なくなるかもしれないと述べていた。
28日のビットコインは7300ドル付近での推移を続けている。日本でも仕事納めをした人が多く、相場は閑散とした状況だ。
(出典:Coin360「ビットコイン/米ドル(1日)」日本時間12月28日午前11時時点)
今年の12月の底は7000ドル台で落ち着き、年初来からほぼ2倍で2019年を終えることになりそうない。
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