英国の金融規制当局である金融行動監視機構(FCA)は11日、仮想通貨(暗号資産)市場が大暴落する中で「すべての投資資産を失う覚悟を持つべき」と警告した。
FCAは生命の中で仮想通貨投資とレンディングは高いリスクがあると主張。価格のボラティリティや銘柄の複雑さ、手数料などにリスクがあるとしており、投資家は関連リスクに責任を負わなければならないとした。
「消費者はリスクを認識し、仮想通貨へのハイリターンの投資が適切かどうかを十分に検討しなければならない。仮想通貨ビジネスに関わることを十分に精査すべきだ」
さらにFCAは仮想通貨企業を利用する際には、規制要件を遵守しており、FCAの認可を受けているかどうかを確認する必要があると指摘。投資家が何かトラブルに巻き込まれた場合に、投資家保護制度で補償される可能性は低いと、詐欺行為へも警告した。
FCAは「登録せずに営業することは犯罪行為である」と呼びかけている。
英国では2021年1月6日からデリバティブやETN(上場等し証券)の個人向け販売が禁止されている。さらに10日からは、アンチマネーロンダリングやテロ資金供与対策として、仮想通貨事業者はFCAへの登録が必須となっている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン