仮想通貨取引所クリプト・ドットコム(Crypto.com)は、取引価格が「誤った価格」で行われ、テラ(LUNA)トークンの取引を停止した。

5月13日のリリースで、クリプト・ドットコムは5月12日の協定世界時(UST)12:40~13:39の間に価格設定でエラーが発生したため、LUNAの取引を停止したと説明している。「私たちのシステムはすぐにエラーを検出し、取引を停止した。この取引は追って通知があるまで停止されたままになる」と、クリプト・ドットコムは書いている。

市場参加者はこれを、LUNAを売却しようとしたトレーダーによる収益性の高い取引を逆転させたと意味だと解釈している。というのも、クリプト・ドットコムが影響を受けたユーザーに10ドル相当の取引所ネイティブトークンであるクロノス(CRO)を提供すると申し出ているからだ。このことから何かしらの損失を発生させたことを補うためだろう。

テラのエコシステムが崩壊する中、複数の取引所がLUNAやテラUSD(UST)を上場廃止に動いている。

12日にバイナンスがLUNA/USDTの先物契約を上場廃止にした。さらに13日にはバイナンスはLUNAとUSTのすべてのスポット取引を停止した

コインマーケットキャップによると、LUNAの価格は今週99%以上の下落となっており、最終的には0.00013ドルにまでなった。ステーブルコインのUSTも1ドルのペッグにまで戻すことができず、0.15ドルまで下落してしまった。
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