大手仮想通貨取引所バイナンスは、99以上の価格暴落を受けて、LUNA/USDTの先物契約を上場廃止すると発表した。
​​​​​​

12日のブログ投稿でバイナンスは、LUNA/USDT永久契約に関して「予防措置」を取ると述べ、価格が0.005USDT以下になった場合、このペアを上場廃止する意向であることを明らかにした。

バイナンスは木曜日にバイナンスUSD(BUSD)とLUNAの先物取引を開始すると発表しており、LUNA/USDTを上場廃止した場合の代替投資手段にするようだ。またバイナンスによると、「速度の低下と混雑」が発生し、大量のテラネットワーク出金取引が保留とされているとのことだ。

テラ(Terra)ブロックチェーンのバリデーターは、LUNAトークンの大幅な下落に伴い、そのネットワークへのガバナンス攻撃を防ぐため、ネットワークアクティビティを正式に停止することを決定した。その後、ブロック生成は再開したとしている

Terraform Labsのツイッターアカウントは、ブロックチェーンネットワークが760万3700番目のブロックで停止したことを確認した。この動きは、LUNAとステーブルコインのテラUSD(UST)の価格が前例ない暴落に続くものだ。米ドルとのペッグをするように設計されたUSTは今週初めに1ドルのペッグを維持できなくなった後、0.3ドルを割り込むまでの急落をみせた。
​​

LUNAの価格が99%以上暴落したことで、Terraform Labsはガバナンス攻撃を防げる自信がなくなったようだ。価格の下落によって「攻撃のコストが(大幅に)下がった」と木曜日にツイートしている。

しかし、ブロック生成のダウンタイムは長くは続かず、Terraはその後、バリデータがこれ以上のデリゲーションを無効にするパッチを適用したらネットワークを再開すると発表した。「3分の2の投票権がオンラインになれば、ネットワークは稼動するはずだ」とツイートした。その約1時間後には、ブロック生成を再開したとツイートしている。

LUNA/USDTは、この取引ペアが0.005USDTを下回った後、バイナンスで上場廃止となった。これは、前日の暗号通貨取引所HフォビによるLUNAトークンの上場廃止に続くものだ。

今週初め、Terraform Labsの共同創設者であるド・クウォン氏は、USTペッグのさらなる切り下げから救うための計画の詳細を共有した。テラの公式ツイッターは木曜日に、14億ドルのUSTと2億4000万ドルのLUNAをバーンする鵜戦略を打ち出し、この計画について詳しく説明した。しかし、計画の公表は、市場の売り圧力を抑止することができなかった。

今週の暴落が起こる前、テラ(LUNA)は時価総額トップ10に入る仮想通貨プロジェクトであり、ステーブルコインのUSTはテザー(USDT)やUSDコイン(USDC)に次ぐ第3位のステーブルコインだった。