フェイスブック・フィナンシャルの責任者であり、フェイスブックが主導する仮想通貨ディエムの共同開発者であるデビット・マーカス氏は25日、同社がNFTを「間違いなく検討している」と述べた

フェイスブックは、NFTの機能を導入するための複数の選択肢を検討しており、「検討するには非常に良い立場にある」と、マーカス氏はブルームバーグ・テレビジョンのインタビューで語った。「Noviのような優れた仮想通貨ウォレットがあれば、NFTに対応する方法も考えなければならない」とした。

マーカス氏によると、Noviは2年の開発期間を経て「発売の準備が整っている」が、ディエムの開発を進めるための規制当局の承認を得るまで、発売を保留することにしたという。マーカス氏は、「最後の手段として」ディエムを使わずにNoviを立ち上げることも検討するが、ディエムを成功させるためには両方が必要だと考えているという。

フェイスブックは2019年6月に当時リブラと呼ばれていた仮想通貨のホワイトペーパーを発表。当初は米ドルやユーロ、日本円、英ポンド、シンガポールドルなど複数の法廷通貨にペッグする予定だった。しかし世界中の規制当局による反発を受けて、リブラ協会はそれ以来、ステーブルコインの立ち上げに苦戦しており、最終的にはディエム協会にブランドを変更。米ドルのみにペッグさせ、米国政府の下で規制されるように再設計した。