米国の大手仮想通貨取引所コインベースの5番目の社員アダム・ホワイト氏が、インターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)の仮想通貨プラットフォームであるバックトに参加するようだ。12日にニュースメディアのThe Blockが内情に詳しい匿名の情報筋による話として伝えた。11月にサービスを開始する予定のバックトについては、仮想通貨業界に機関投資家を呼び込む上でビットコインETFより重要という見方も出ている。

ホワイト氏は10月はじめにコインベースを退職したが、その決断についてはコメントを出していない。しかしながら、コインベースの広報担当者はその際に「彼が去るのはとても悲しい」と述べた。

The Blockの情報筋によれば、Bakktは最高執行責任者(COO)としてホワイト氏を雇ったという。

仮想通貨取引プラットフォームのBakktは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)も運営するインターコンチネンタル取引所(ICE)が8月に初めて発表した。マイクロソフトとスターバックスなどとの提携を発表していて、バックトは仮想通貨の普及に向けた大きな一歩になると見られている。プラットフォームのサービス開始は11月の予定だ。 

コインテレグラフで既報の通り、ホワイト氏はコインベースで5年近く働いており、5番目の社員だった。ビットコイン(BTC)が200ドル程度で取引されていた当時、寝室がひとつしかないアパートに集っていたチームに加わった。

ホワイト氏がコインベースに在籍している間、同社はカストディアンサービスやインデックスファンドなど、機関投資家をターゲットとした一連のサービスを打ち出した。