米中貿易戦争だけでなく通貨戦争が激化する中、ほとんどの投資家が金(ゴールド)に強気になっている。ブルームバーグが報じた

安全資産として名高い金の先物価格は、今月6日に1オンス=1500ドルを突破。2013年以来の高値をつけた。

ブルームバーグの調査によると、69%の金のトレーダーとアナリストが金に対して強気であり、弱気派はいなかった

金は、中央銀行に供給量をコントロールされておらず、安全資産と考えられている。一方、すべての国が自国の通貨安を求める「通貨の冷たい戦争」が起きる可能性があると指摘される中、法定通貨に対する信用度は減ってきている。

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「他のすべての人々が世界で競争力を持つために通貨安を目指す中、金は最も背が高く見える」とある貴金属ヘッジファンドのトップはみているそうだ。

ゴールドマンサックスやシティ、バンク・オブ・アメリカなどのアナリストは、短期での金先物価格に強気で来年の初頭に1600ドルに到達し、今後2年間で2000ドルまで上昇する可能性があると予想している。

ビットコインと金

今後、金とビットコインの一騎打ちになるという見方も出ている。

既報の通り、米実業家マーク・キューバン氏は、仮想通貨ビットコイン(BTC)は基本的に金(ゴールド)と似ていると発言。次のように述べた

「どちらも、将来の価格上昇を期待して買い集める収集品だ。価格は需要と供給に基づいている。BTCについての良いニュースは、これから発行されるコインが有限であること。金にとっての悪いニュースは、今後も採掘され続けることだ」

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またビットコインと金の相関係数がここ3ヵ月で急増したという報道も出ている。

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