トランプ大統領の弾劾審議が米下院で始まり、訴追が決定される見通しだが、上院では共和党が多数を占めており、罷免される可能性は低い。訴追が決定すれば米国で3人目の大統領となる。

米株式市場はダウ平均とS&P500は小幅に下落するも、ナスダック総合指数は上昇した。欧州株式市場は独DAXが0.49%安など概ね小幅に下落している。株式市場は高値圏にあり、利益確定売りに押された形だ。

米10年債利回りは上昇し、1.929%となっている。ユーロドルは3営業日ぶりに下落し1.1117となっている。ユーロ円もこの影響を受け下落し、121.81となっている。

本日の注目経済指標は22時30分のフィラデルフィア連銀製造業指数と24時の中古住宅販売戸数。日本と英国では金融政策決定会合が開かれるが、政策金利は据え置きが予想されている。

ユーロ円 テクニカル分析と相場見通し

今日のユーロ円予想レンジ
121.50~122.25

ユーロ円は引き続き9月3日を起点とする上昇チャネルの中を推移しているが、122円からは上値が重く、遂に下落に転じている。株式市場も高値圏にあって上値が重い展開となっており、しばらく調整する可能性はあるだろう。だが、20日移動平均線、100日移動平均線ともに上向きであり、上昇基調に変化は出ておらず、調整が終われば引き続き先週金曜日の高値122.67円を目指すことになるはずだ。調整の下値の目途としては200日移動平均線の121.31あたりと見ておきたい。もしこれを突破すれば上昇チャネル下限の121円がターゲットとなる。本日はこの流れの中で引き続き調整が続くとみられるが、121.50あたりが本日の下値目途と予想する。