米ブルームバーグが30日、2017年で一番影響力のあった50人のリストを発表し、イーサリアムの創始者であるヴィタリック・ブテリン氏を選出した。

 同リストは政治、金融、IT等でビジネス界に大きな影響を与えた人物を選出するもので、今年はブテリン氏と並んでアマゾンのジェフ・ベゾス氏やサウジアラビアのサルマン王子、テスラのイーロン・マスク氏も選ばれている。日本からはソフトバンクの孫正義氏や任天堂の小泉歓晃(よしあき)氏も選ばれている。

 イーサリアムのネットワークは非中央集権的な新たなインターネットを体現しようとする野心的な試みだ。イーサリアムの仮想通貨であるイーサは今年、年初から約60倍上昇。ビットコインの伸び率を上回り、時価総額は5兆円まで伸びた。

 今回ブルームバーグにも選出されたブテリン氏はわずか23歳。現在イーサリアムの開発を進めるとともに、世界を飛び回って啓蒙活動を積極的に行なっている。

 ブルームバーグのリストによると、

イーサリアムがコンピューターを通してお金を動かす方法をひっくり返す潜在力はウォール街を惹きつけ続けている。すでに企業が資金調達する方法を変革させている。伝統的な資金調達方法であるベンチャー投資や株式上場(そして今のところ証券に対する規制)などのルートを迂回して資金調達するICOにイーサはよく使われており、ブロックチェーン関連スタートアップ企業すでにこの手法で30億ドルも調達している。