イーサリアム共同創始者のジョセフ・ルービン氏は、11日にCNNのライブ番組に出演して、同じくイーサリアム共同創始者のヴィタリック・ブテリン氏が先日に示した仮想通貨市場の見通しに対して反対意見を表明。ブテリン氏とは対照的にまだ成長の余地があると主張した。今年に入って低迷が続く仮想通貨市場の今後の伸び代についてトップ同士の見解も分かれている。

ブテリン氏は8日、仮想通貨とブロックチェーンが今後「1000倍に成長する」ことはないだろうとし「仮想通貨市場の天井は近い」と発言した。CNNのレポートからこの意見についてどう思うか聞かれたルービン氏は、次のように答えた。

ヴィタリックは素晴らしい。しかし、この件に関しては彼に反対しなければいけないようだ。この技術は今後2、30年間、経済や政治のシステムに対して影響力を持つ。我々はまだスタート地点にいるにすぎない。この技術はまだかなり未熟だ。この業界は大きな進化を遂げるだろう。現在は資産とみなされる全てものが、将来的には仮想通貨の資産として表現されるようになるだろう。まだ成長は続くよ

また、起業家のウィンクルボス兄弟米国のブロックチェーン企業パクソスが10日イーサリアムを基盤にした米ドルと1対1の比率で連動するステーブルコインの発行を米規制当局に認可されたことに加えて、「もっと大きなプロジェクトかもしれない決済企業サークルが開発するセンター(Centre)ももうすぐ来るだろう」と指摘。これらは洗練されたアプリを作るために必要な基盤であると述べた上で、「間違いなく良い方向に向かっている」と話した。

ルービン氏は、先月、最近の仮想通貨相場の低迷によって今後イーサリアムのエコシステムの成長が妨げられることはないと発言。「バブルというのは起きている時には驚異に見えるけど、振り返ってチャートを見てみると「ニキビ」みたいなもんだよ」と楽観視していた。

イーサリアム(ETH)は執筆時点で185ドルで推移している。