イーサリアムの共同設立者であるジョゼフ・ルービン氏は14日、ブルームバーグとのインタビューの中で最近の仮想通貨相場の低迷によって今後イーサリアムのエコシステムの成長が妨げられることはないという見方を明らかにした。イーサリアム (ETH)は13日に9か月ぶりの安値をつけたが、ルービン氏は全く心配していないようだ。

 ルービン氏は、現在の仮想通貨相場におけるボラティリティの要因になっているのは「トレーダータイプ」の動きであり、相場が下落してもエコシステム全体の成長は着実に進んでいると指摘した上で次のように話した。

 「過去に6回のバブルがあり、それぞれがその前のバブルより大規模なものになった。バブルというのは起きている時には驚異に見えるけど、振り返ってチャートを見てみると「ニキビ」みたいなもんだよ」

またルービン氏は、むしろ価格の上昇によって、エコシステム内での活動が活発になったことを歓迎。開発者のコミュニティーは8か月や10か月前と比べて大きくなっていると述べた。

「価格の上昇とエコシステムにおける重要なインフラの成長は強い相関関係にあると思うよ」

 ルービン氏は、イーサリアムプロジェクトの開発スタジオであるコンセンシスのCEOを務めており、現在1100人の従業員がイーサリアムのエコシステムのためのインフラ作り、プロダクト開発や政府や中央銀行へのコンサルティング業などを行なっていると解説。去年のコンセンシスの運営コストは1億ドル未満だったが、今年は増える見込みだと話したという。

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