仮想通貨上場投資信託(ETF)の発行者は、どの仮想通貨にエクスポージャーを提供するか慎重に考える必要があると、REXフィナンシャルのグレッグ・キングCEOが警告した。
キング氏は月曜、ブルームバーグTVに出演し、「仮想通貨はトップ10を外れるとかなり怪しい、トップ20外となればなおさらだ」と述べた。そのうえで「発行者はそこでかなり厳しい取捨選択を迫られる」と話した。
同氏は、多様な仮想通貨に対するETF申請が「爆発的に増える」とは考えていないとしつつも、「1つのコインごとに多くのファンドが生まれる」と予測した。
現状、ビットコインETFの成功を受け、仮想通貨ETFの承認を求める動きが加速しており、トランプ大統領の下で米証券取引委員会(SEC)がより友好的な姿勢を示していることも追い風となっている。
REXは現在、ミームコインを対象としたETFの承認を待っている。対象となるのはボンク(BONK)、トランプ氏の公式ミームコインであるオフィシャル・トランプ(TRUMP)、そして時価総額で第10位に位置するドージコイン(DOGE)だ。
ソラナはステーブルコインの未来と評価
REXフィナンシャルは7月初旬、ソラナETFを立ち上げ、ステーキング報酬にもエクスポージャーを提供する仕組みを導入した。
キング氏は「ソラナは処理速度が速く、高速処理向けに設計されている」とし、ステーブルコイン基盤として過小評価されてきたと指摘した。現在はステーブルコインの多くが競合ブロックチェーンであるイーサリアム上で発行されているが、同氏は「ステーブルコインがすべてイーサリアム上で作られているという議論を見たとき、これは大きな見落としだと感じた。ステーブルコインに関してはソラナこそが未来の物語だ」と述べた。
さらに「ソラナがイーサリアムを打倒する次世代チェーンだと考える人も多い」とし、「非常に論争的な議論だが、私はそう主張することで友人も敵も作ってしまったかもしれない」と語った。
仮想通貨ごとにETFが乱立の可能性
キング氏はまた、今後数カ月で多数の仮想通貨ETFが登場するとの見通しについて「ある程度の爆発はあるだろう」と述べた。
「ビットコインETFでそうだったように、そしてイーサリアム、今度はソラナで、同じものを6社、8社、10社、12社が次々と立ち上げようとする状況はETF市場のどこにもなかった。そうした動きはさらに増えていくと思う」と語った。
ソラナについては「スポットETFの優れた候補」であり、「イーサリアムとのライバル関係や、はるかに高いステーキング報酬から、ポートフォリオ投資としても非常に面白い」と評価した。
ソラナETFに9社が名乗り
現在、ソラナのスポットETFを申請しているのは9社にのぼる。ヴァンエック、ビットワイズ、グレースケール、21シェアーズ、コインシェアーズ、カナリー・キャピタル、フランクリン・テンプルトン、フィデリティ、そしてインベスコとギャラクシー・デジタルの共同ファンドである。
SECは10月までに承認する見通しとされ、アナリストや予測市場の参加者は承認される可能性が極めて高いとみている。
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