米国の仮想通貨(暗号資産)取引所エリスX(ErisX)が、現物引き渡しのイーサリアム(ETH)先物契約を開始した。米国の取引所としては初のETH先物だ。

今回のETH先物は米商品先物取引委員会(CFTC)の規制に準拠したものだ。エリスXの取引所で米ドル建てで取引され、毎月もしくは四半期ごとの先物契約となる。

「堅牢で透明性があり、規制された金融市場は、価格発見、リスク移転、ヘッジの機会を可能にする重要なインフラであると考えている。…私たちはこのインフラをイーサリアムネットワークに活用できることを誇りに思っている」

エリスXは、イーサリアムは既存の商品市場と多くの類似点があるとし、先物市場のインフラを使い、より革新的なETHへのアクセスを提供するとうたっている。

「イーサリアムはネットワークを使用する実際の人々、企業、政府に真の機能性とユースケースを提供しており、その構造は既存の商品市場と多くの類似点がある。エリスXは、確立された資本市場で既に存在する先例と標準を採用し、安全で透明性があり、革新的なイーサへのアクセスを提供する」

エリスXは昨年に仮想通貨先物のライセンスを取得し、ビットコインの先物取引を提供している

エリスXは日本のマネックスグループやフィデリティ、ナスダックなども出資している企業だ。

最近では、ニューヨーク金融サービス局(NYDFS)から仮想通貨事業を行うための免許であるビットライセンスを取得している