仮想通貨EOSのブロックチェーンを基盤としたSNSネットワーク「ボイス(Voice)」が、予定より早くプラットフォームを立ち上げたと発表した

「9月に大きな発表を予定していたが、状況が変わった。世界が変わった。今からプラットフォームを開放して、コミュニティーにも構築に参加してもらうことにする」

ボイスによると、7月4日現在で世界の誰でもボイスの投稿を読むことができる。投稿を公開するには登録する必要がある。

8月15日より、アーリーアクセスで登録済みの人が「世界中から友達をボイスに誘ってコミュニティの構築」を開始できるようになるという。ボイスでは、ユーザーはプラットフォームの参加に応じてボイストークンを獲得することができる。

「大手ハイテク企業によって作られたソーシャルスペースでの腐敗が完全に明るみになった。この状況を脱却して人間ファーストにするべきだ」

ボイスは、オープンソースのEOSIOプロトコルに基づいており、ブロックチェーン技術を使い、ボットやなりすましアカウントのない信頼できるソーシャルエクスペリエンスを構築することを目指している。2019年6月に発表された。生体認証技術を使用してすべてのアカウントを検証し、アカウントを1人に付き1つに制限し、ユーザーデータを保護するとしている。

昨年6月に計画を発表

2019年6月にVoiceの計画が発表された。トークンエコノミーとソーシャルメディアを融合させるもので、価値のあるエンゲージメントをしたユーザーやコンテンツ制作者、広告主にネイティブトークンを提供すると述べていた。

その後、2020年1月にフォーブスの最高デジタル責任者だったサラ・ザラティモ氏をCEOに任命した。その後、クローズドベータ版の提供を開始して米国の一部ユーザーを対象にテストをしていた。

その後、ブロックワンは2020年3月に1億5000万ドル(約160億円)を投資したと発表した。この投資はボイスの資本金として活用され、ボイスがブロックワンから独立した事業として展開。ボイスはこの資金をもとにスタッフを増やし、事業を拡大してきた。

その後、サラ・ザラティモCEOは6月はじめ、このプラットフォームを米独立記念日(7月4日)に公開する予定であると発表していた

ザラティモ氏は「我々は今秋の大きな発表に向けて準備を進めてきた。しかしもう待つことはできない。ビッグテックから社会を取り戻す必要がある」と語っていた。