ロシアの閉鎖都市サロフにある全ロシア実験物理学研究所(VNIIEhF)で、スーパーコンピューターを用いて仮想通貨ビットコイン(BTC)を不正にマイニングしようとした男性が、45万ルーブル(約75万円)の罰金を科せられた。当初は国家反逆罪での起訴も検討されていた。露報道機関メデューザが9月27日に報じた

サロフ(旧アルザマス16)はソビエト連邦以来の核兵器開発の中枢となっている秘密地域だ。VNIIEhFは旧ソビエトの核兵器に関する最高レベルの研究開発センターにあたり、現在はロシアの国営原子力企業ロスアトムが所有している。

メデューザによると、核研究に従事する研究員が、スーパーコンピューターをインターネットにつなぎ、仮想通貨ビットコイン(BTC)を不正にマイニングしようとしたため、2018年2月に拘束された。その後2019年9月17日、コンピューター情報への不正アクセスと、情報の保存に関する法違反で有罪判決を受けた。当初は国家反逆罪での起訴も検討されていた。なお、さらに2名が裁判所による判決を待っているという。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版