ヘッジファンドのエリオット・マネジメントがツイッターに対して、ジャック・ドーシーCEOの交代を求めている。ブルームバーグが29日に報じた。ドーシー氏はビットコイン支持派として知られており、モバイル決済企業スクエアのCEOも務めている。

エリオットはアクティビスト(物言う株主)として知られており、株式を買い集めた上で企業に対して改革を要請する。最近ではソフトバンクに出資し、改革を要求している。

ブルームバーグの報道によれば、エリオットはツイッターに投資した上で、ドーシーCEOの交代を含めた改革を要求している。エリオットやツイッターはブルームバーグへのコメントを拒否している。

CNBCの報道によれば、エリオットはドーシー氏がツイッターとスクエアのCEOを兼務していることによってツイッターの経営に専念できていないことを問題視しているようだ。

熱烈なビットコイン支持者のドーシー氏

ドーシー氏は昨年の決算会見で「愛しているよ、ビットコイン」と発言するなど、ビットコイン支持者として知られている。最近ではツイッターでビットコインの絵文字を導入し、仮想通貨コミュニティの中で注目を集めていた。またドーシー氏個人として仮想通貨関連企業に投資も行っている

そのため、ツイッター上でチップ(投げ銭)機能を開発しているとの未確認情報が報道された際には、ビットコインによるものではないかとの憶測も呼んでいた。

CEOを兼任しているスクエアでは、法定通貨と仮想通貨の交換に関する特許取得を行っているほか、仮想通貨部門「スクエア・クリプト」を擁している。直近の2019年第4四半期の決算では、スクエアを通じたビットコインの売上高が前年同期比で240%増となっていた。