ブラジルのパウロ・ゲデス経済相は、ブラジルが独自の中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行すると発言した。

ゲデス経済相はブラジル連邦貯蓄銀行で開かれた式典であいさつをし、独自のデジタル通貨について言及した。

「中央銀行が再び自律的になったことで、フィンテックやデジタル通貨などの面でも驚くべきものになっている。ブラジルは独自のデジタル通貨を持つことになるだろう。ブラジルは多くの国に先んじている」

ゲデス氏がデジタル通貨について直接言及したのはこれが初めてだが、中央銀行のデジタル通貨プロジェクトの詳細については、これ以上、明らかにはしなかった。

デジタル・レアル

ブラジルの中央銀行は今年8月、デジタル・レアル発行の可能性を検討するための研究グループを設立したことを発表している。

中央銀行のロベルト・カンポス・ネト総裁は、ブラジルが自国通貨を改善する必要があり、ブラジルの新しい決済システムである「Pix」によって行われると述べている。

「私たちの場合、Pixが非常に重要だ。なぜなら、これからはオープンデータシステムとオープンで相互運用可能な即時決済方法との統合が行われるからだ。これらは将来どこかで、まだ完成していない通貨と結合することになるだろう」

中央銀行は実際のデジタル・レアルがどのように機能するかについてはまだ明らかにしていないが、カンポス・ネト総裁はデジタル・レアルが2022年に流通するだろうと発言している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン