中国の大手ビットコイン(BTC)マイニング装置メーカーのエバン(Ebang)は、米ナスダックに上場した。エバンは仮想通貨取引所とマイニングファームを設立することで、事業を拡大する計画だ。

エバンの広報担当者は、コインテレグラフとのインタビューの中で、「グローバルブロックチェーンとデジタル経済産業エコシステム」を構築することにより、業界で独自の役割を切り開いていくと語った。

具体的には仮想通貨取引所とマイニングファームを設立する考えであるとも表明している。

「私たちはフレキシブルな協力モデルを備えたマイニングファームと、コンピューティングパワーを販売するためのマイニングプールをすぐにも立ち上げ、仮想通貨取引所も設立する予定だ」

さらに、エバンは「金融サービス、教育、医療業界へのブロックチェーン技術の応用も進めていく」方針という。

ナスダックへの上場は、これらの計画を加速させることになるだろうと、エバンの広報担当者は付け加えた。同社のブランド認知度を高め、「より多くの才能を引き付ける」ことを期待している。また上場企業であることは、仮想通貨取引所の設立にも役立つかもしれない。

「信用は、仮想通貨取引所を設立するための最も重要なポイントであり、米証券取引委員会によって規制されているナスダックの上場企業は、取引のコンプライアンスと安全性を厳格に管理できるはずだ」

これらの計画は、エバンが証券取引委員会に提出した目論見書の中でも言及されている。仮想通貨取引所については「海外の管轄区域内」で設立すると記されている。

エバンは米国で上場する2社目の仮想通貨(暗号資産)マイニング企業になる。競合であるカナンは昨年11月にナスダックへの上場を果たしている

エバンは1株5.23ドルで1930万株で販売。現在は4.4ドルで取引されている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン