仮想通貨取引所大手のバイナンスが、DWFラボによる市場操作の疑惑を否定した。

DWFラボによる市場操作の疑惑が再浮上している。ウォールストリートジャーナルに証言した元バイナンスの内部関係者によると、バイナンスの調査員は2023年にDWFが行った3億ドル相当のウォッシュトレードを発見したという。

市場操作に関する疑惑について尋ねたところ、バイナンスは報道を否定した。バイナンスの広報担当者はコインテレグラフに対し「当社の市場監視プログラムが市場操作を許容しているという主張を強く否定する。我々は市場の不正行為を特定し、対処する強固な市場監視フレームワークを有している。利用規約に違反するユーザーは退会処理される。市場の不正行為は容認しない」と語った。

WSJの報道によると、DWFラボは昨年、イールド・ギルド・ゲーム(YGG)トークンやほかに少なくとも6種類の仮想通貨の価格を操作した。しかし、バイナンスは同社の監視プログラムのもとではそのような行為は不可能であるとした。

市場操作の兆候を示すトレーダーを積極的に排除していると、バイナンスの広報担当者はコインテレグラフに語った。「過去3年間で、利用規約に違反したとして35万5000ユーザーを退会処理し、その取引総額は2兆5000億ドルを超える」とのことだ。

市場操作の可能性を調査することは、世界最大の取引所であるバイナンスにとって最優先事項であり、独立した調査によってもそのことが証明されていると広報担当者は付け加えた。「最近、インカデジタルによる独立した調査がバイナンスの市場監視慣行の有効性を検証し、『異常な取引活動の兆候はほとんどみられなかった』との結果を得た」としている。

Web3投資およびマーケットメーカーであるDWFラボは、昨年9月に大量のオンチェーン活動が仮想通貨投資家の注目を集めたことをきっかけに市場操作の疑惑が初めて浮上した。

アルゴリズム取引会社でありマーケットメイカーであるウィンターミュートは、DWFラボを仮想通貨市場での市場操作を非難した最初の企業の1つだ。Token2049での9月のインタビューで、ウィンターミュートの共同創設者ヨアン・ターピン氏は「彼らは我々の意味するマーケットメイカーではない」とし、彼らが「実質的には(店頭)取引を投資として宣言することでユーザーを混乱させている」と指摘した。

DWFラボの共同創設者アンドレイ・グラチェフ氏は、これらの疑惑を強く否定している。

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