オンラインストレージプラットフォームのドロップボックスが、一部のユーザーが仮想通貨マイニングのためにリソースを大量に消費する形ででサービスを利用していることを発見し、無制限のストレージプランを廃止した。
ドロップボックスは8月24日のブログ投稿によれば、無制限のアドバンストプランを従量制のストレージプランに移行し、新規ユーザーは15テラバイトのストレージが利用できるようになる。
同社によれば、無制限のプランは利用レベルが不均一になることを予見していたが、最近では一部のユーザーが「正規のビジネス顧客の何千倍ものストレージを消費する」という事態になっていたという。「増え続ける顧客がビジネスや組織を運営するためではなく、仮想通貨やChiaのマイニングなどの目的でアドバンスドプランを購入している」とドロップボックスは明らかにした。
同社によると、ほかの異常な量の利用には、ストレージの転売や個人利用のためのストレージのプール化が含まれていたという。
ドロップボックスは、「他のサービスが同様のポリシー変更を行った」ことを受けて、意図しない使用量の増加に直面したと述べている。マイクロソフトとグーグルもここ数か月で、無制限のストレージプランを廃止している。同社はこの動きが「失望をもたらす」ことを理解しているが、現状では持続不可能であると付け加えた。
過去には、ハッカーがクリプトジャッキング・マルウェアを被害者のインターネット接続デバイスやクラウドストレージアカウントに侵入させることがあった。この悪意のあるプログラムは、デバイスやクラウドサービスのリソースを使用して仮想通貨をマイニングする仮想マシンを作成する。
2021年、グーグルはストレージプラットフォームのユーザーを狙う一部の攻撃者が、アカウントを侵害し、22秒以内にマイニングソフトウェアをインストールする可能性があるとした。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン