ブロックチェーンゲーム開発会社double jump.tokyoは16日、Torus Labsと提携し、MCH+パートナー向けにTorus Walletの導入サポートを開始したと発表した。
ブロックチェーンゲームのユーザーインターフェースの改善を図るとしている。
MCH+はdouble jump.tokyoが行うブロックチェーンゲーム開発支援プログラム。今回の提携の背景について、同社は以下のように説明した。
「ゲーム事業者は徐々に増加している一方、暗号資産ウォレットのインストール、イーサリアムアドレスの秘密鍵の管理、暗号資産取引所の口座開設など、新規ユーザーがゲームを開始するまでの障壁は依然高く、ユーザーの増加の課題となっておりました。」
こういった課題解決のためにSNSのIDを利用したセキュアなログインとイーサリアムアドレスの秘密鍵管理を提供するTorus Labsと提携したという。
今後はTorus Walletの日本語対応をサポートし、日本で広く使われるSNSに対応していくという。
Torus WalletはGoogleやLINE、ツイッター、DiscordなどのSNSアカウンを保有してればアプリやブラウザのプラグインをダウンロードすることなく使えるイーサリアムウォレット。
ETHの送金やNFTの送信など既存のウォレットと同様の機能を備えている。また独自の分散鍵生成プロトコルにより、カストディに該当しない秘密鍵管理システムを実現している。
6月には新送客ネットワークも発表
double jump.tokyoは今年6月には、ゲーム間送集客ネットワーク「MCH+ADX」の開始も発表している。
「MCH+」は同社が2018年にリリースした人気ブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes(マイクリ)」の開発システムやノウハウをフレームワーク化し、開発やエコシステム構築、ファイナンス、人材育成の4分野を支援するプログラム。これにより短期間で本格的なブロックチェーンゲームの開発が可能となるという。
「MCH+ADX」はこのプログラムをパートナー間のユーザー送客利用に広げたものだ。
double jump.tokyoによるとゲーム事業者は増加している一方で、新規ユーザーの獲得コストが高いことから、事業者が増えても既存ユーザーの奪い合いに終わってしまうことが課題となっていたという。
MCH+ADXはこの課題を解決するために、ブロックチェーンゲーム市場にユーザーを呼び込んでもらったゲームに対し、他ゲームが収益を一部還元する仕組みを実現。自社のゲーム以外の収益ポイントを増やすことで新規のユーザー獲得ROIを高めることができる。