元米大統領であり、現在共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏が、中央銀行デジタル通貨(CBDC)について再び言及し、さらに1週間前に共和党予備選から撤退したヴィヴェク・ラマスワミ氏を全面的に評価している。
トランプ氏は1月22日のニューハンプシャー州ラコニアでの集会で、唯一仮想通貨政策を公約に盛り込んでいた候補者であるラマスワミ氏から、アメリカにおけるCBDCの問題について再び提起するよう求められたと聴衆に語った。
ラマスワミ氏を倒してから好きになったという短い告白の後、トランプ氏はCBDCを決して認めないという主張を繰り返した。
トランプ氏がCBDCについて言及したのは、1月17日にニューハンプシャー州の別の都市ポーツマスでの選挙演説中だった。その際、彼は「中央銀行デジタル通貨の創設を決して許さない」とし、そのようなデジタル通貨が連邦政府に市民のお金に対する「絶対的な支配権」を与えるだろうと主張した。
トランプ氏は大統領在任中にビットコインに関していくつか否定的なコメントをした以外、仮想通貨について特に明確な立場を取っていたわけではない。大統領選では、同じ共和党内で出馬を表明したラマスワミ氏やフロリダ州知事のロン・デサンティス氏が大統領選キャンペーンで仮想通貨やデジタル通貨の問題に言及していた。
Trump saying he will never allow a CBDC and crediting @VivekGRamaswamy.
— Peter McCormack ☠️ (@PeterMcCormack) January 23, 2024
Wait until he informs him on #bitcoin… pic.twitter.com/DgDJuFLYmT
ラマスワミ氏とデサンティス氏の両候補者は現在、それぞれの大統領選挙から撤退している。ラマスワミ氏は1月16日に撤退し、トランプ氏支持を表明した。デサンティス氏は数日後の1月21日に公式に選挙運動を終了し、トランプ氏への支持を表明した。
1月19日には、米議会下院のトム・エマー議員が、政府の監視拡大に反対するトランプ氏を支持し、トランプ氏と「共に戦うことを楽しみにしている」と表明した。エマー議員は、仮想通貨を何度も支持し、米証券取引委員会とその委員長ゲーリー・ゲンスラーによる規制の強化に反対してきた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン