ドナルド・トランプ大統領は17日、現在米通貨監督庁(OCC)で長官代理として勤務しているブライアン・ブルックス氏を正式にOCC第32代長官として指名した。任期は5年。

5年の任期に就くためには、今後米上院での承認が必要だ。現在は米大統領選を受けて臨時休会期間で、新たに議会が始まるのは1月3日からとなっている。

ブルックス氏は前任のジョセフ・オティング氏が2020年5月に退任後、長官代理のまま事実上OCCトップとして任務にあたっていた。

OCCは米財務省下で銀行や融資期間を規制している。ブルックス氏は仮想通貨(暗号資産)取引所コインベースで最高法務顧問を務めていたこともあり、米国トップの仮想通貨取引所幹部が銀行規制期間トップに就任したことで、仮想通貨業界は期待を膨らませている。

すでにブルックス氏のトップ体制の元、国法銀行へのガイダンスで、OCCが仮想通貨カストディの認可を与えるなど銀行業界と仮想通貨業界のギャップを埋めようとする動きも出ている。

9月には国法銀行に対し、ステーブルコインのための準備金保有を認めたほか、10月には分散型金融(DeFi)のメインストリーム化は「避けられない」と指摘している。