テスラのイーロン・マスクCEOは、ビットコイン(BTC)よりもドージコイン(DOGE)の方が日常の支払に適していると考えている。

マスク氏は、タイム誌の2021年のパーソン・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。同誌によるインタビューの中で、マスク氏はビットコインとドージコインとを比較して論じている

「ビットコインは取引通貨としては良い代替品ではない。ドージコインは馬鹿げたジョークとして作られたが、取引に適している。ドージコインのトータルでの取引フロー、1日あたりの取引数は、ビットコインよりも高くなるポテンシャルがある」

マスク氏は、ビットコインは価値の保存手段としてより適していると強調した。そのため、投資家はビットコインを売却したり、決済に使うのではなく、それを保有し続けようとする。「ビットコインの取引高は少なく、取引あたりのコストは高い」と、マスク氏は言う。

一方、ドージコインは通貨としては「わずかにインフレ」であり、価値の保存手段としてよりも「人々が使うように奨励している」と、マスク氏は述べている。

マスク氏は支払い手段としてのビットコインを批判しているが、テスラでは今年3月に支払方法としてBTCを採用した。だがその後、マイニングによる化石燃料消費への懸念を理由に、ビットコイン決済を撤回している。テスラは今年2月にBTCを15億ドル分購入しており、バランスシートにかなりの額のビットコインを保有し続けている

ビットコインに積極的なツイッターでは、取引コストを削減するためにライトニングネットワークを実装することで、支払手段としてBTCの採用を目指している。

マスク氏「DOGEで購入できるようにする」

マスク氏はその後、テスラの商品を「ドージで購入できるようにする」とツイートした。これを受け、ドージコインは急騰してみせた。