テラフォーム・ラボのCEOだったド・クォン氏は、モンテネグロで逮捕されたと報道されてからわずか数時間後に、米国の検察当局から詐欺罪で起訴された。

裁判所提出書類によると、31歳の起業家のクォン氏は、商品詐欺、証券詐欺、電信詐欺、詐欺および市場操作への関与を含む8つの別々の罪状で告発されている。

最初の罪状である詐欺の共謀では、検察側は、クォン氏がニューヨークなどに配信されたテレビのインタビューで、テラ・ブロックチェーンがユーザーにどの程度採用されているかについて、虚偽および誤解を招く発言をしたため、管轄権を有すると主張している。

残りの罪状では、テラUSD安定コイン(UST)が米ドルとのペッグを維持する有効性について誤解を招く一連の発言と、USTの市場価格を変更することを目的とした取引戦略へのクォン氏の関与の疑惑に関連しているという。

モンテネグロのフィリップ・アジック内務大臣が23日、「仮想通貨王」と疑われる人物がポドゴリツァ空港で「偽造された書類」を理由に拘束されたとツイッターで報告した

アジック内相は、クォン氏と思われる容疑者が、同僚のビジネスパートナーとともにドバイに飛ぼうとしてポドゴリツァ空港で拘束されたという。

モンテネグロ内務省は、その後のツイートで、クォン氏がコスタリカの偽造旅券を使用していたと報告している。

モンテネグロで刑事告発の可能性

モンテネグロの新聞「ポビェダ」の23日の記事によると、モンテネグロ国家検察庁は、コスタリカからの偽造旅券を使用したとしてクォン氏らを刑事告発する可能性があるという。

荷物検査では、3台のノートパソコンと5台の携帯電話とともに、偽造されたベルギーの旅券も発見され、これらも押収されたとポビェダは報じている。

韓国の検察当局は、昨年9月にクォン氏に対して逮捕状を発行し、同氏は韓国での詐欺容疑と資本市場法違反に直面している。また、9月26日にはインターポールが逮捕のためのレッドノーティスを発行し、2月16日には米国証券取引委員会が独自に詐欺容疑で告発している。彼にかけられた容疑は、昨年5月に400億ドル規模のルナトークンとステーブルコインUSTの崩壊に関連したものだ。

テラ破綻後、クォン氏はシンガポール、ドバイ、セルビアを行き来していると言われていた。

韓国外務省は、パスポートを引き渡し命令に従わなかったとして、クォン氏のパスポート、10月20日に正式に取り消していた