著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・エルサルバドル、地熱マイニング実現―市場は将来を織り込み
暗号資産のマイニングは大量の電力を消費するため、「安定性かつ持続性を維持するために何を発電源とするか」が課題となる。
カーボンニュートラルが叫ばれる中、クリーンエネルギーの一つとして地熱発電があるが、10/1にエルサルバドルが地熱発電によりマイニングを実施したとのニュースが流れた。
地熱発電によるマイニング事業(以下、地熱マイニング)に取り組むエルサルバドルは、「ビットコイン法」の施行でビットコインを法定通貨化したことから、同アセットに対して非常に楽観的である。規制強化の厳しい米国や中国などとは異なり、マイニング事業抑制の心配は薄いと感じられる。
さらに、エルサルバドルは20以上の火山を要しており、未だ発展途上段階の地熱マイニング市場のさらなる拡大が見込まれ、将来的にハッシュレートの支えとなるマイニング大国となる可能性がある。
※詳細はDaily Market Report 2021/09/07「BTC(ビットコイン)、「ビットコイン法」可決後はおぼろげながら上昇―可決で買い、施行で売りに警戒か」を参照
こうした注目が集まる中、同国が地熱マイニングで初のビットコインの採掘に成功したというニュースは注目に値する。
米国のインフレ懸念による金利上昇により、BTCは10/1から反発しているが、エルサルバドルのニュースも反発局面をサポートしたかもしれない。
BTCは上値に構える多くのテクニカルポイント(※)として意識されやすい、9月高値である580万円ラインを起点とした、480万円の三尊のネックラインのレジスタンス、日足目線での一目均衡表の雲上限のレジスタンス等をしっかり攻略することに成功し、10/1の価格は前日比+10%上昇を果たし、市場は将来を織り込んだ。
※Daily Market Report 2021/09/24「韓国ライセンス制度施行―アジア売りに警戒か」内の「<上昇シナリオ>:多くのテクニカルポイントを攻略できるか」を参照
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