著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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MONAは雲下限で引け様子、ここを死守できるかがトレンドの分岐点?

◇チャート環境認識

MONA/JPY 日足チャート(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を描画した図(期間:2021年9月~現在)である。

本稿では、5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンドとして考察する。

現在のMONA/JPYは、一目均衡表の雲(先行スパン1と先行スパン2に挟まれた領域)をレンジの上下限として意識される形で、横ばいの動きが継続している。

一目均衡表(レンジ)は、転換線が基準線を上回り、遅行スパンが実体をやや下回り、実勢は雲の下で引けていることから、売方優勢(※)の状況であることが分かる。
(※)売方優勢について: 9日レンジ中央値(転換線)が26日レンジ中央値(基準線)をやや上回り、ボックス上げ相場ではあるが、26日前の売方はやや含み益(買方はやや含み損)であることや、実勢が下降中の雲(抵抗帯)の領域内に沿う形で推移していることで、下押し易い状況であるということ。

移動平均(トレンド)からは、上から200日移動平均(長期トレンド)、21日移動平均(短期トレンド)、90日移動平均(中期トレンド)の並順で、下落トレンド優勢(※)の状況である。
(※)下落トレンド優勢について: 21日移動平均と90日移動平均の乖離幅が小さく、同線同士のデッドクロスが間近で、強い下落トレンドシグナル(=パーフェクトオーダー)が点灯し易い状況であるということ。

このようなテクニカル形状であるが、今月(10月)に入り、21日移動平均(短期トレンド)と90日移動平均(中期トレンド)の傾きが上向きに向上していることは注目に値する。

上向き上昇中の90日移動平均線と下向きに低下中の200日移動平均(長期トレンド)との間に乖離幅(約24円)が見られ、上昇余地があることから、短期的には200日移動平均への戻しを意識されそうな地合いでもある。

一目均衡表と移動平均を複合的に検討すると、売方優勢および下落トレンド優勢の状況より、長期的には下落トレンドの展開が想定される。

一方で、短期的には短中期移動平均が上向きでゴールデンクロスしていることから、200日の長期移動平均までの戻しを意識した上昇トレンドによって、新規の買方が打診してくる可能性も想定しておきたい。

以上のチャート環境認識を踏まえ、<上昇シナリオ><下落シナリオ>について検討してみる。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。