著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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・ETC騰落率

騰落率(DMM Bitcoinのクローズレートより作成)

上図は2021年の当社取扱い銘柄の騰落率をグラフにしたものである(1/1基準)。(OMGは1/1時点で当社にて取扱いがなかったため割愛)

ETCの年初来騰落率は972%となっており、最も低いXEMの-3.0%、MONAの45%と比較すると抜群のパフォーマンスを誇っているのが分かる。

今回はこのETCに注目して分析してみたい。

・ETC日次変化率

ETC日次変化率分布(DMM Bitcoinのクローズレートより作成)

上図は2019年と2020年および2021/1/1から11/15までのETC/JPYの日次変化率の分布である(日次変化率は、前日の終値から当日の終値の変動幅をX%で示したもの)。

大きな特徴として、2019年と2020年は0%以上3%未満のところに一番大きな山を作り、2021年は-3%以上0%未満に一番大きな山を作っている。

2021年に注目すると、-3%以上0%未満のマイナス圏に一番大きな山を作っていながらも、全体としてはプラスで終わった日の方が多いことが分かる。その数は現時点で167回を記録している。

以下で年限ごとの分布傾向について整理してみる。

過去3年でプラスで収束した日数および割合は以下のようになる。

2019年:187回(51.23%)
2020年:189回(51.64%)
2021年:167回(52.52%)

プラスの日数比率は2019年が51.23%、2020年が51.64%、2021年が52.52%と大きな違いは見られない。

注目すべきは2021年における3%以上の上昇で終えている日数の多さである。

11/17時点で既に、3%以上6%未満の山から2019年と2020年の山を上回っていることが分かる。また2019年と2020年では観測されなかった35%以上の上昇も散見される。

以上を踏まえると、ETC/JPYの価格が過去2年に比較して、2021年に大きく上昇した背景にはプラス(上昇)の日の値幅の大きさが寄与していると考えられる。

最後にテクニカル分析で今後の値動きを分析してみる。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。