著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

プロフィール:暗号資産交換業者。DMM Bitcoinなら、豊富な取扱い暗号資産(仮想通貨)種類でお取引が可能です。厳重なセキュリティで、お客様が安心して暗号資産のお取引ができる環境を提供します。最短当日に口座開設可能。(暗号資産交換業 関東財務局長 第00010号、第一種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3189号、加入協会:一般社団法人日本暗号資産取引業協会)

当社取扱い14銘柄の騰落率

騰落率ランキング(期間2022/3/20 – 2022/3/26)

上図は、2022/3/20~2022/3/26における当社取扱い銘柄の騰落率のランキングである。

先週1週間で見ると取扱い銘柄すべてが上昇し、騰落率上位10銘柄が10%以上と、値動きが激しい1週間となったといえよう。

何がここまで価格を押し上げたのか、ファンダメンタルズの面から、時価総額1位の暗号資産、ビットコインのチャートで出来事をまとめる。

ビットコインのチャートで見る先週からの出来事(3/19~3/29)

BTC/JPY 日足Bidチャート

上図は、2022/3/19~2022/3/29のBTC/JPY日足チャートに、暗号資産市場のニュースを記載したものである。

3/22、一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)が、上場審査の効率化を図る目的で、審査プロセスの改善とグリーンリスト制度の導入を発表した。

グリーンリスト制度とは、特定条件下にある銘柄(グリーンリスト銘柄)において、新たに取扱いを希望する際の審査を簡略化する仕組みであり、この制度を利用することによって協会による長期間の審査を待たずに新規銘柄の取扱いを開始できるというメリットがある。

3/22、3/24には、USD/JPYが大きく上昇し、それに連なる形でBTC/JPYも値を伸ばした。

また、3/29の当社マーケットレポート(Daily Market Report 2022/3/29 「ETC(イーサクラシック):2週間で2倍に急上昇!その背景は?」参照)でも触れたとおり、以下のようなニュースも確認している。

3/24、世界最大規模の資産運用会社であるブラックロックのCEO兼会長のラリー・フィンクが、ウクライナでの戦争がデジタル通貨の普及を後押しするとの旨を発言し、注目を集めた。

3/25、米国のジャネット・イエレン財務長官がCNBCに出演し、暗号資産(仮想通貨)・ビットコインに対するポジティブな意見を行い話題になった。

一方で、ネガティブなニュースも発表された。

インド国会が3/25、暗号資産取引に30%のキャピタルゲイン税を課す税制案を可決した。

4/1より施行されるが、同国の暗号資産業界に混乱をもたらしている。

3/27には、イギリス政府が今後数週間以内に暗号資産業界を規制する計画を発表するとCNBCが報道した。匿名の関係者からの情報のため確定ではないが、ステーブルコインに焦点を当てたものと伝えている。

3/29、イーサリアムブロックチェーンを基盤にしたNFTゲーム「Axie Infinity」のサイドチェーンを開発する「Ronin Network」は、Roninブリッジから暗号資産が不正流出したと発表した(。

上記の事件により、イーサリアムが173,600ETH、米ドルステーブルコインのUSDCが25,500,000枚と、合計約6億2500万ドル以上が不正流出した。

これは、2021年8月に起きた「Poly Network」の不正流出金額(約6億1100万ドル)を上回る。

様々な世界情勢が渦巻く中、先週は10銘柄が10%を超える値上がりを見せた。

今後の値動きはどうなるのか、ファンダメンタルズの観点から今後の展開を整理したい。

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