著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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・LTCは半減期を通過して材料難に

LTC/JPY日足チャート(当社取引ツールより作成)

上図は、8月の半減期から直近までのLTC/JPYの日足チャートである。

8/2に半減期を通過した後のLTC(ライトコイン)は、8月に大陰線を描き大台の10,000円を割り込んだ。その後も10,000円に上値を抑えられる形で、9,000円を挟んだ上下1,000円程度の値幅(上図 網掛け部分)で方向感のない値動きを続けている。

一般的に暗号資産の半減期では、マイニング等で得られる報酬が半分に減少し、その暗号資産の供給が絞られることとなる。そのため、需給関係を改善するために暗号資産の価格が上昇することもあるため、暗号資産にとっては好材料とされている。

しかしながら、LTCでは、今回で3回目となる半減期すべてにおいて、半減期通過後に価格が大きく下落する結果となった。

2023/8/1の当社レポート「2度あることは3度あるか? 半減期目前のLTC(ライトコイン)の今後は?」内で言及したように、過去2回の半減期前後のLTCの値動きは、半減期に向かって期待感が先行して上昇、半減期以後は材料出尽くしで下落し、その後は長期低迷という動きであった。

今回も期待先行で半減期に先駆けて上昇し、半減期前には既に下落へ転じたのち、直近では冴えない値動きとなっている。足元の動きは、材料出尽くしとなったことに加え、8/17に公表された米FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨での追加利上げ示唆、その後も米国の継続利上げへの思惑からリスク資産には向かい風が吹いていることが挙げられるだろう。

結果的に過去2回と似通った値動きとなっており、今後の値動きも過去の例を踏襲した値動きを辿る可能性も考えられる。

もし、2019年の半減期通過後の動きを踏襲すると仮定した場合、半減期のあった同年8月の終値から向こう1年間で約60%下落した局面があり、今回に援用すれば、今年8月の終値9,026円×40%=約3,600円となる。

今後下落が続く場合は2020年以来の安値水準となる、3,000円台半ばまでの下落も警戒しておく必要があるかもしれない。

以下では、過去1年間のチャートから、LTCを分析する。

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