投資会社ビットワイズのハンター・ホースリーCEOは、10月〜11月の急落で資産価格が下落し投資家心理が冷え込む中でも、仮想通貨市場の長期ファンダメンタルズは依然として有望だと述べた。

ホースリー氏はXへの投稿で、伝統的な「4年サイクル」はもはや存在せず、米国の親仮想通貨政策への転換を背景に、市場構造そのものが成熟し変化していると主張した。

「ビットコインETFのローンチと新政権の誕生以降、我々は新たな市場構造に入った。新しいプレイヤー、新しいダイナミクス、そして人々が売買する新しい理由がある」

「この6カ月ほど我々は弱気相場にいた可能性が高く、そしてその終盤に差し掛かっていると思う。現在の仮想通貨を取り巻く状況は、これまでで最も強い」とホースリー氏は述べた。

投資家心理は「極度の恐怖」へ

投資家心理を測定する「恐怖強欲指数」は、執筆時点で16となり「極度の恐怖」を示している。

マーケットアナリストでコインビューロー創設者のナク・パックリン氏は、今回の下落率(約25%)はこれまでのサイクルで見られた30%以上の下落より小さいにもかかわらず、投資家心理は大きく崩れていると指摘した。

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. Source: CoinMarketCap

ビットコイン(BTC)は金曜日に6カ月ぶりの安値9万4590ドルをつけ、一部アナリストは下値目途として8万6000ドルを提示している

投資家で教育者のロバート・キヨサキ氏は、仮想通貨市場の下落は流動性不足が原因だとし、政府が財政赤字を賄うため大規模な資金供給に踏み切れば、ビットコインや貴金属価格は上昇すると述べた。

一般に流動性は資産価格を左右する。低金利やマネーサプライ拡大による高い流動性は価格上昇を促し、逆に流動性低下や信用制約は価格下落や市場停滞を招く傾向がある。

米連邦準備制度理事会(FRB)はすでに利下げを開始しているものの、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のデータによれば、12月の追加利下げを予想するトレーダーは約44%にとどまる。

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