著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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・スポーツイベントが大きな材料のチリーズ

CHZ/JPY 日足Bidチャート

上図は、CHZ(チリーズ)の2022年11月から直近までの日足チャートである。

CHZは、CHZを基幹として種々なスポーツでファントークンが発行され、ファンビジネスが展開されており、金融市場に留まらない独特のファンダメンタルズを持ち合わせた暗号資産である(詳しくは当社解説を参照のこと)。

直近では、2022年のワールドカップ開催の際に、サッカーに関連したファントークンを獲得するためにCHZの必要性が高まり、価格が上がるとの期待感もあったが、実際にはワールドカップ開催初日(2022/11/20)から大きく下落し、ワールドカップの閉幕(12/18)まで目立った反発もなくずるずると下落が続いた。

11月上旬のFTXショック後、ワールドカップ開幕に向けて大きく上昇したかに見えたのち、開幕後に急落していることから、事実売りがCHZ相場の重石となったものと考えられる。

実際に暗号資産の代表であるBTC(ビットコイン)やBTCに準ずるETH(イーサリアム)などは同期間内でレンジ推移を続けており、相場環境が悪かったというよりもCHZ自体が嫌気された下落と言えるだろう。

その後、2023年に突入してからは、暗号資産市場全体に強気ムードが漂ったことでCHZ/JPYも年初から上昇傾向を維持し、2/7には幅の長い陽線を描き、節目の20円を突破するに至った。

CHZは、2/10に独自のレイヤー1ブロックチェーンエコシステム(※)をローンチしており、その直前の発表後に期待から価格が上昇したと考えられる。
※CHZのレイヤー1ブロックチェーンは、11人のアクティブなバリデーターによるPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用しており、ブロック時間の短縮、手数料とエネルギー使用量の低減を実現するとされている。

しかし、FTXショック直後の11/9安値(20.91円)付近がレジスタンスラインとなり失速すると、2/8からはBTC/JPYが270万円台まで崩れたことも背景にCHZも足早に下落し、16円台へ押し戻されている。

足元では、昨年末にワールドカップが終わり、先日アメリカ最大規模のスポーツイベントであるスーパーボウルも終了しており、目先には世界的なスポーツイベントが見当たらない。しかし、CHZは3月にエコシステムの一般公開なども予定しており、引き続きCHZの動向には注目すべきだろう。

次に、テクニカル面での上下のターゲットプライスを考える。

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