著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・2022年末、時価総額ランキング:明暗を分けたのは「流動性」と「売買材料」?
暗号資産市場内における時価総額順位の変動(取得日時:2022/1/2 7:00 , 2023/1/1 7:00)
上表は、暗号資産市場における2022年の年初から年末までの当社取扱い銘柄の時価総額順位(100位以内)の変動である。
まず、ランキング上位(青枠)の銘柄からみていこう。
BTC、ETHの順位は昨年と変わらないが、XRPとADA、LTCとTRX、DOTとAVAXがそれぞれ逆転しており、時価総額が高い銘柄でも1年で順位が入れ替わる暗号資産の市場特性が確認できる。
個別に変動要因をみていくと、XRPは2020年末にSEC訴訟を受けて急落するまで、時価総額5位以内に位置することの多い銘柄だった。このため、当時から各国の取引所に上場する流動性の高い銘柄と考えられる。急落後もSEC裁判の進展に関する報道や、リップル社のレポートやSwell、欧州での事業拡大など、売買材料が多く、これらも一定の流動性を提供していたようだ。
ADAはオンラインサイトでの使用を目的に開発され、2021年中旬にかけて急騰した銘柄である。ADA自体に明確な悪材料はないものの、2022年が暗号資産市場全体にとって逆風だったことを踏まえると、前年よりも流動性リスクが意識され、XRPが選好されやすい相場になったとも考えられる。
流動性の観点でいえば、2020年以前に時価総額上位だったLTCに対して、2021年以降からイーサリアムキラーとして注目されたAVAXも劣後していた可能性があり、順位の変動に繋がったとも考えられる。