著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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・Ripple Swell 2022開催

米リップル社主催の恒例イベント「Swell 2022」が、11/16~17にかけてロンドンで開催された。

例年開催されている同カンファレンスは、XRPを活用した決済ネットワークの発展状況や、有識者と実世界の課題を解決する為のブロックチェーン活用方法などについて意見交換を行う場となっている。

2022年はMastercard、Bank of America、AWS、E&Yなどの団体や企業から関係者が登壇した。

今年のSwellでは以下の発表がなされ、FTXの破綻で暗号資産はより一層の透明性と信頼が求められる中で、リップル社はリーディングカンパニーとしての自信と強さを改めて関係者らへアピールした。

Swell 2022
・アフリカへの事業拡大(MFS Africaとの提携)
→アンバンクド層(銀行口座を持たない人口)への金融包摂。

アフリカ大陸全域の人口は2030年までに17億人に達する見込み。成長が高く期待される地域であり、MFS Africaはアフリカ地域の35カ国で既に4億以上のモバイルウォレットを網羅する決済ネットワークを提供している。

・ODLの提供範囲を強化(ODL:XRPを利用した国際送金ソリューション)
→ODLの提供に関して、アフリカ以外に、アルゼンチン、ベルギー、イスラエルを追加。

また、既存の提供地域でのODL体制を強化する方針を発表した。
(既存提供地域:米国、英国、オーストラリア、ブラジル、シンガポール、アラブ首長国連邦)

・機械学習機能の追加
→XRPを活用する流動性管理ソリューション「RippleNet」に機械学習の機能を追加したと発表。同社は22年夏にカナダ・トロンで技術開発の主要拠点を新設した。

例年Swell開催日以降、XRP価格が下落することが多いとされているが(Daily Market Report 2022/11/17「リップルに黄信号が点灯する理由」参照)、足元は「Swell下げ」とまではいかず、11/10から現在まで50円前後での動意薄な展開が続いている。

Swell後も、欧州事業推進やメタバース企業のXRPレジャー採用など好材料が挙がったことがXRP価格を下支えし、下げのジンクスを回避している状況なのかもしれない。

では次に、XRP/JPYの今後の値動きについて考察する。

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