ビットコイン(BTC)は金曜日に8万ドルまで下落し、弱気市場入りを確定させた可能性が浮上している。過去の長期下落局面に先行してきた複数のテクニカル指標が同時に点灯していることが、この見方を強めている。
ビットコインのマクロ上昇トレンドが無効化
BTC/USDは日曜日に50週間移動平均線を下回って終値を付けた。このラインを長らく注視してきたアナリストのレクト・キャピタル氏は、「構造を維持するには、反発局面で迅速に奪回する必要がある」と述べていた。
#BTC
— Rekt Capital (@rektcapital) November 16, 2025
It's going to get complicated for Bitcoin to maintain bullish market structure if it performs a Weekly Close below the 50-week EMA later today
If the Weekly Close indeed occurs below the 50 EMA, price will need to try reclaim it promptly on a relief rally to protect the… https://t.co/kxqpfUXC91 pic.twitter.com/SNp1Lxj0Dx
同氏は金曜日、Xへの投稿で次のように指摘した。
「ビットコインは50週間EMAを奪回できなかった。マクロトレンドが転換すると、強気の市場構造は無効化される」
ビットコインは重要なサポートを割り込み、100週間移動平均線すら下抜け、金曜日には6か月ぶりとなる8万500ドルまで下落した。
同時に、先週末には日足チャートで「デッドクロス」が確定した。過去の主要下落局面でも繰り返し出現してきた弱気シグナルだ。
11月16日、ビットコインの50日間単純移動平均線(SMA)が200日間SMAを下回り、今年1月以来となるデッドクロスが形成された。
アナリストのミスター・クリプト氏は月曜日、「すべてのビットコインサイクルはデッドクロスで終わってきた。今回は違う理由があるのか?」とXで問いかけた。
2022年1月のデッドクロス後、ビットコイン価格はFTX崩壊の影響も受けつつ64%下落し、1万5500ドルで底を打った。
2018年3月と2014年9月にも同様のSMAクロスが出現し、それぞれ67%、71%の下落が続いた。
ビットコインの実現損失は8億ドル超
売り圧力が時間ごとに増す中、実現損失は2022年のFTX崩壊時以来の水準に達している。
オンチェーン分析企業グラスノードが共有したデータによれば、短期・長期保有者の合計実現損失は7日間の累計で8億ドルを超えた。このラインを超えたのは2022年11月以来である。
グラスノードは次のように述べている。
「短期保有者が投げ売りの大部分を占めている。損失の規模と速度は、最近の買い手が下落局面でポジションを解消し、限界的な需要が洗い流されていることを反映している」
クリプトクオントのアナリスト、IT Tech氏も同様の見解を示し、「短期保有者の売りは、価格がコスト基準を迅速に取り戻せばローカルボトムになり得る」と述べたうえで、次のように続けた。
「取り戻せなければ、歴史的にはより深い弱気トレンド、あるいは弱気市場入りを示してきた」
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】