著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・BTC vs 暗号資産時価総額
BloombergよりDMM Bitcoin社作成
上図は、2021/1/1から現在までの暗号資産時価総額とBTC/USDの価格を比較したグラフである。
2022年の四分の一が経過した中、暗号資産時価総額とBTC/USDはともに保ち合い推移が継続していたが、BTCは節目の35,000ドルを割り込んだ。
ドル建て、円建てともに年初来安値を更新し、7週連続陰線を記録して下落リスクが大きくなっている。
BTCが7週連続で陰線を記録したことは過去に例がなく、2014年8月、9月の6週連続陰線の記録を更新し、過去ワーストクラスの価格推移となっている。
暗号資産時価総額も、過去最高値である2.97兆ドルから1.25兆ドルと1.72兆ドルの時価総額を喪失、円換算で約220兆円の価値を失う結果となった。
相場の下落を加速させる暗号資産市況の要因として、無担保型(アルゴリズム)ステーブルコインのUST(テラUSD)のドルペッグが外れ(デペッグ)、裏付け資産となるLUNA(テラ)の価値が99%安まで下落することでアルゴリズムを維持していた裁定機能が正常に働かず、売りが売りを呼ぶ信用収縮が加速した。
また、連想売りで主要ステーブルコインの値動きも不安定となり、ネガティブな情報で価格が一方向へ加速するFUD(恐怖・不確実・疑問というの頭文字)がマーケットを支配する構図になったといえる。
アメリカのイエレン財務長官は今回のステーブルコインのリスクに対して適正な規制の枠組みが必要であると言及しており、FRB(アメリカ連邦準備制度)も金融安定報告でステーブルコインに関わる償却リスクの脆弱性について警鐘を鳴らすこととなった。
今回、暗号資産特有の下落と想起させるが、本当はどうであるのかを確認するために、
・世界株価指数
・期待インフレ率
・米国CPI
以上の別指標との比較で暗号資産の立ち位置を確認したい。