著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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見えない方向感

BTC/JPY 日足Bidチャート

上図は、BTC/JPYの日足チャート(期間:2021/4/21~現在)に単純移動平均線(20日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線)を反映させ、2021/11/10の高値と2022/1/24の安値を結んでフィボナッチ・リトレースメントを描画したものである。

3月は476万円から556万円と16.8%上昇したが、現在は200日移動平均線とフィボナッチ・リトレースメント50.0%(573万円)付近にて方向感を失っており、停滞状況にあるように思われる。

このレポートでは、停滞状況であるBTCの今後の動きについて考察する。

<上昇シナリオ>:2021年上半期の最高値である682万円がターゲットプライスになるか?

図1 BTC/JPY 日足Bidチャート

図2 上:BTC/JPY 週足スローストキャスティクス(14,3,3)、下:BTC/JPY 週足MACD(12,26,9)

図1はBTC/JPYの日足チャート(期間:2021/4/21~現在)、図2はBTC/JPYの週足スローストキャスティクス(14,3,3)とMACD(12,26,9)である。

上昇シナリオのポイントは次の4つとなろう。

①200日移動平均線がサポートとなる
②20日移動平均線が200日移動平均線を上抜け目前
③スローストキャスティクス(週足、14,3,3)での2線の幅が広い
④MACD(週足、12.26.9)がゴールデンクロス形成

①200日移動平均線がサポートとなる(図1)

移動平均線は計算日数が多いほど強いレジスタンスやサポートとなる性質がある。現在は3/28に上抜けして以降、200日移動平均線に抵触したものの、依然、上を推移している。このことからレジスタンスからサポートになったのではないかと考えられよう。

②20日移動平均線が200日移動平均線を上抜け(図1)

レジスタンスとなっていた200日移動平均線を価格が上抜けし、長期的な上昇相場へ転じ始めた可能性も伺える。

また、20日移動平均線が200日移動平均線を下から上に抜けるゴールデンクロス形成が目前となっており、短期的にも上昇傾向が感じられるチャート形状へ移行しているものと考えられるだろう。

③スローストキャスティクス(週足、14,3,3)での2線の幅が広い(図2)

週足のスローストキャスティクスは買われすぎの水準にはあるが、%DとSlow%Dの幅が広く、狭まる様子が見えないことから、まだ上昇が続くとも読みとれそうだ。

④MACD(週足、12.26.9)がゴールデンクロス形成(図2)

週足のMACDが3/21週にゴールデンクロスをしたためしばらくは上昇が続く可能性が示唆される。そして、0のラインを上抜けするようであればさらなる本格上昇へのシグナルが点灯することとなろう。

以上4点が上昇要因のポイントである。そして、上昇時のターゲットプライスはフィボナッチ・リトレースメント76.4%(682万円、水色ライン)だろうか。

この価格は、2021年上半期の最高値の価格帯でもあるため強く意識されるかもしれない。

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