インド準備銀行(RBI)の中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタルルピーの利便性が向上すると、Yesバンクが8月30日に発表した。これは、Yesバンクが統一決済インターフェース(UPI)をRBIのデジタルルピーのアプリに統合した結果だ。これにより、Yesバンクの口座保有者は、UPIのQRコードをスキャンすることでデジタルルピーでの取引が可能になる。
UPIは、RBIの一部門であるインド決済公社(NPCI)が運営する決済決済ポータルである。NPCIは、UPIとデジタルルピーの両方のインフラを提供している。地元報道によると、UPIは、インド国内の1億5000万の店舗で利用されている。
Yesバンクはツイッターで、「YesバンクがRBIのCBDCアプリでUPIの相互運用性を実現した。これにより、ユーザーはYesバンクのデジタルルピーを通じて、任意のUPI対応QRコードを簡単にスキャンできる」と発表した。
Yesバンクのアプリは、UPIとCBDCの初めての統合を実現している。Yesバンクのエグゼクティブであるアジャイ・ラジャン氏は声明で、「相互運用可能なCBDCプラットフォームへの移行は、Yesバンクの顧客にとって、シームレスで効率的な、さらに広範な取引能力を約束している。この変革を可能にするものは、利便性とアクセシビリティの向上により、CBDCの利用が飛躍的に増加することを促進する」と述べた。
Yesバンクは、昨年12月に開始されたリテール向けデジタルルピーのパイロットプロジェクトに参加した8つの銀行のうちの1つであった。このプロジェクトは、5000の参加店舗と5万人のCBDCユーザーを募り、2月までに総額1億3400万ドルの取引を実施した。別のホールセール向けデジタルルピーのパイロットが昨年11月に開始された。
デジタルルピーは、既に国内のリライアンス・リテール・チェーンの一部の店舗で、ICICI銀行、コタック・マヘンドラ銀行、イノヴィティ・テクノロジーズと連携した2月からのQRコードを使用したプログラムを通じて受け入れられている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン