フェイスブックのデジタルウォレットの製品担当バイスプレジデントであり、現在は「ディエム(Diem)」と呼ばれているリブラトークンの作成者の1人であるケヴィン・ワイル氏が、フェイスブックを去ることになった。

18日の一連のツイートで、ワイル氏は米サンフランシスコを拠点とする宇宙分析企業Planet Labsの製品・ビジネス担当社長になるため、フェイスブックを離れることになったと語った。

ワイル氏は、フェイスブックが主導する仮想通貨リブラトークン(現在はディエム)に携わったことに加え、デジタルウォレットチーム(かつてはカリブラ、現在はNoviと呼ばれている)のリーダーの1人だった。

「金融インフラが規制されたオープンで相互運用可能なプロトコルに基づいて構築され、インターネットをモデルにしたものを想像してみてほしい。参入障壁が低く、グローバルにイノベーションを促すことになるだろう」とワイル氏は述べ、「それが私たちがディエムで作ろうと試みたものであり、私は今でもその使命を深く信じている」。

「私たちがNoviで構築しているデジタルウォレットは、大小の企業によって構築されているほかの相互運用可能なディエムウォレットと組み合わせ、何十億もの人々の生活をより良く変えることができる」

2019年6月に発表されたリブラは、規制上および技術上のいくつもの問題に直面した。たとえば欧州諸国では、リブラが国の金融主権を損なう可能性があると主張し、リブラに反対姿勢を示していた。米国でもフェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOが議会公聴会に呼ばれ、反対議員の集中砲火を浴びた

ディエムトークンはいまだどの国でもローンチされていないが、フェイスブックは今年中にステーブルコインをリリースする予定であると述べている。