金融アドバイザリー企業デヴィアグループの創設者兼CEOであるナイジェル・グリーン氏によると、ビットコイン(BTC)のパラボリックな上昇ラリーはまだ始まったばかりだ。

グリーン氏は、17日にNewsmaxに寄稿した記事の中で、ビットコインは2021年にも「記録破りの年」を迎え、価格が少なくとも50%上昇し、「おそらくは2倍になる」と大胆な予想を宣言した。

グリーン氏が今回の予測を出したのはBTCが2万3000ドルを突破した時点だ。現在の価格にグリーン氏の予想をあてはめると、BTCが来年には3万4500~4万6000ドルに達することになる。

グリーン氏は、ビットコインが一直線には上昇しないことを認めながらも、機関投資家の流入によって一般投資家の関心の高まりにつながり、上昇のためのパーフェクトストームを生み出すと主張している。

「多国籍決済企業やウォール街の巨人といった、世界最大級の機関投資家のいくつかは、これまで以上に仮想通貨に雪崩れ込んでおり、それは豊富な専門知識と膨大な資本をもたらすことになり、これが消費者の関心を高めている」

機関投資家の需要は、ビットコインの強気相場を支える主要なファクターであり、現在の上昇トレンドが2017年の上昇とは大きく異なる理由の1つとみられている。

もう1つの大きなファクターは、ビットコインがインフレやマクロ経済の不確実性に対するヘッジ手段になるというナラティブだ。グリーン氏は次のように説明している。

「パンデミックにより、政府が経済を支援し、そして政府支出が増加しているため、投資家はインフレ懸念に対するヘッジ手段として、ビットコインにより注目するようになっている」

グリーン氏が率いるデヴィアグループは、デジタル資産関連の調査も積極的に行っている。先月公開された億万長者を対象とした調査では、回答者の73%が仮想通貨に対して強気であり、2019年の68%から増加したという結果が示されていた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン