フェイスブックで仮想通貨リブラの責任者を務めるデビッド・マーカス氏は、現在の金融システムは「世界中の消費者に代償を払わせている」と指摘し、金融・決済分野でイノベーションを推進するべきだと強調した。

ブルームバーグが15日、マーカス氏にインタビューを行った

リブラ参加企業は14日にスイス・ジュネーブで会合を開き、リブラ協会が正式に発足した。リブラ協会には21の企業・団体が加盟。会合ではガバナンスモデルを決定し、協会の理事を選出した。マーカス氏もリブラ協会の理事に就任している。

7社離脱、「決断を尊重する」

14日の会合前には、VISA、マスターカード、ペイパル、ストライプなど計7社が参加見送りを決定した

マーカス氏は、7社がリブラから離脱した件について聞かれ、「彼らの決断は尊重する」とコメントした。

「リブラには多くのプレッシャーがあり、ハイリスクなプロジェクトでもある。彼らは株主や従業員、ステークホルダーに責任を持っており、現在参加することは難しいと考えたのだろう」

VISAやマスターカード、ストライプに対しては、米民主党の上院議員が「リブラ参加を考え直すべきだ」との書簡を送ったことが問題視されている

これについて、マーカス氏は「こういった手紙が、あるアイデアやプロジェクトについて、イノベーションを模索するべきではないと伝えることは、懸念するべきことだ」と述べた。

さらにマーカス氏は、規制の問題には正面から答えていくと述べ、新しい金融サービスを構築していくと強調した。

「私たちの金融システムのコアの部分はこの15年間、あまり進化していない。その代償は世界中の消費者が支払っている。我々は、正しいアプローチでローコスト、ローバリアーの金融サービスを全ての人々に提供する」

180社が参加要件満たす

リブラ協会は一部企業の離脱で21のメンバーで発足した。

ただ1500の企業・団体が参加を希望しているといわれている。14日に発表されたリブラ協会の資料では、180の組織がリブラ加入の要件を満たしているとしている

マーカス氏は、今後リブラ協会で参加企業選定のプロセスを進めていくと話した。

銀行が入るのかとの質問に対して、マーカス氏は「ビッグアイデアに賛同する企業であれば、どこでもウェルカムだ」と語った。