12月30日の発表によると、仮想通貨ダッシュ(DASH)のプラットフォームのバージョン0.17(v0.17)アップデートの開発作業がテストネット段階に入った。コインテレグラフは20年の7月に、ダッシュコアグループが年末までにプラットフォームテストネットのリリースを目論んでいると報じている

ダッシュは発表の中で、テストネット環境はEvonetの5倍の規模であり、ダッシュコアグループがほぼ全体を所有していると述べている。ダッシュのプロダクト責任者ダナ・アリブランディ氏は以下のように語っている。

「これはダッシュプラットフォームの最大規模の展開となる。結果的に、メインストリームでの採用を目指すダッシュの長期ビジョンの実現において、今回のリリースは一番重要な節目となる」

v0.17アップデートに含まれるプロトコルアップグレードの詳細を述べた上で、ダッシュはクレジットが永久的に生成される脆弱性を修正したと明かした。v0.17リリースには、ライトクライアントのフルサポートを改善する機能も含まれている。

v0.17がテストネットに移行した今、v0.18のリリースが次の目標になるとダッシュは述べている。1月下旬もしくは2月初旬に予定されているこの新たなアップグレードは、ライトクライアントのためのさらなるプロトコル改善や、ダッシュプラットフォーム内のiOSおよびAndroidアプリの機能強化を特徴としている。

また、パブリックアルファ版としてのDashPayのリリースも発表された。DashPayは、Dash Platform Name Service(ダッシュプラットフォームネームサービス)レイヤーを使用した、人間が読めるアドレスを備えた仮想通貨のソーシャルペイメントウォレットである。

クローズドなウォレットエコシステム内のトランザクションについて、人間が読めるユーザーネームを提供する仮想通貨企業は他にもあるが、ダッシュは以前、自社のサービスはブロックチェーン自体に基づいていると述べている。

ほかの機能としては連絡先リストやアバターもある。同社によると、これらの機能により決済の利便性が向上するという。ソーシャルペイメントウォレットの完全なパブリックローンチは21年後半に予定されている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン