米プロバスケットNBAの「ダラス・マーベリックス」の最高技術責任者(CTO)によると、仮想通貨を使って支払いをするファンはまだ少数派だ。スポーツ専門メディア「フロント・オフィス・スポーツ」が14日に、ダラス・マーベリックスのデビッド・ハーCTOのインタビューを掲載した。

ダラス・マーベリックスは今年8月、ビットコインでチケットやグッズを購入できるようにした

しかしハーCTOによると、仮想通貨支払いを使うファンは非常に少ない状況だ。

「(使うファンは)かなり少ない。私は早すぎたとは思わないが、実際に使っているのはかなり限られたグループだ。…調査をし、議論も行った。中には、それがまだ人口の99%にとっては複雑というコメントもあった」

ハーCTOは、仮想通貨による支払いは支払い方法に新たな選択肢を増やすだけでなく、「ファンにクールなものを提供したいという考えからだ」と述べる。これからも柔軟で応答性の高いプラットフォームを構築し続けていくと、ハー氏は答えている。

まだ支払い手段としては少数派のようだが、スポーツの世界では、仮想通貨・ブロックチェーンの導入が広く進んでいる。

同じくNBAの「サクラメント・キングス」は2014年から、仮想通貨支払いを導入している。キングスは10月にイーサリアム基盤のデジタルグッズを公開すると発表している

またNBAの「ブルックリン・ネッツ」のスペンサー・ディンウィンディ―選手は、自身の契約金を担保にしたセキュリティトークンを発行しようとした(こちらはNBA側が許可しないため実現しなかったが)。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン