著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

米株反落の割には底堅い

昨日のBTC相場は底堅い展開。先週の暴落以降、下値を切り上げてきたが、60万円近辺で上値を抑えられ、55-60万円のレンジでの取引が続いている。Google検索でBitcoinが急増、また中国のOTC市場でBTC価格にプレミアムが乗るなど押し目買い需要が見られる中、NY株の暴落にも関わらず53万円近辺で下げ止まっていたBTC相場だが、130兆円規模の米景気対策への期待もあり米株が戻すと60万円まで値を戻していた。しかし後場に入りアジア株が反落、イタリア10年債金利が2.3%から3%へ急上昇、欧州株も続落すると55万円割れまで売り込まれた。しかしECBが緊急声明を出し、更にイタリア中銀を介して同国市場に介入するとBTCも58万円台まで値を戻した。しかし米大統領がカナダ国境の閉鎖をつぶやいたこともあり米株が大きく値を下げ、また原油が20ドル近くまで値を下げる中、BTCは若干下押しするも比較的底堅い値動きを見せている。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。