著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
エバンスか?ラガルドか?
昨日のBTC相場は下値圏でのもみ合い。過去最大の米株の下落などもあり引き続き売り圧力がかかっているが、半値押しの8500ドルでサポートされている格好。新型ウィルス感染の拡大でNYダウが2日で2000ドル近い記録的な下落を見せたこともあり、サポートを次々と割り込んでいったBTC相場だが、12月からの上昇の半値押しとなる8500ドル手前で下げ止まりを見せていた。しかしトランプ大統領が新型ウィルス問題で記者会見を実施、CDC:疾病対策センターが米国内で感染源が特定できない症例が発見されたこともあり日本株も下げると、BTCも下押しするも何とか9500ドルでサポートされた。その後、米国債金利が低下、3月18日FOMCでの利下げの織込みが8割近くに達したが、ECBのラガルド総裁、シカゴ連銀のエバンス総裁と続けて、新型ウィルスへの対応は時期尚早としたことが失望を呼んだせいか、NYダウが過去最大の下落、BTCも連れ安気味で推移している。
Outlook
続きはこちら
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。